• 一命

    Original Sound Track
    一命
    Harakiri - death of a samurai

    2026年3月11日発売
    アナログ盤(初アナログ化) 重量盤・黒 2枚組:
    RZJM-67343~4|¥7,700(税込)
    2011年10月12日発売
    CD:RZCM-46927|¥2,640(税込)
    DIGITAL

    曲目:
    1. Harakiri Opening
    2. Pride of Samurai 武士の面目
    3. Harakiri 切腹
    4. No Way Out 逃げられない
    5. What for? 何しに来た?
    6. Small Happiness 小さな幸福
    7. Fishing 釣り
    8. Private Elementary School 寺小屋
    9. Mother and Baby 母と子
    10. God of Death 死神
    11. Losing 喪失
    12. Wake Up 我にかえる
    13. Sweets 菓子
    14. In the Courtyard 中庭にて
    15. No Topknots 髷がない
    16. The Red Armor 赤備え
    17. Reminiscence 回想
    18. Harakiri Endroll
    作品解説(サウンドトラック)
    1962年に仲代達矢主演の『切腹』として映画化された滝口康彦の小説『異聞浪人記』を、三池崇史監督がリメイクした2011年公開の時代劇映画で、海外向けのタイトルは『Harakiri: death of a samurai』。困窮した生活と武士としての面目との矛盾・葛藤が、哀愁を帯びたメインテーマのメロディで見事に描き出されている。メインテーマはストリングスやピアノ、オーボエなどさまざまな楽器によって奏でられ、シーンごとそれぞれに違う影を落としていく。変奏によって楽曲にさまざまな側面が与えられていくという、映画音楽ならではの楽しみを存分に味わうことができる作品だ。メインテーマ以外の曲では、切腹シーンで流れる「Harakiri 切腹」でのロングトーンのストリングスの緊張感、続いて流れる「No Way Out 逃げられない」でのバイオリンの高域の絶望感など、シーンに緊迫感をもたらす楽曲が多い。そこにピアノの音が弱音で、時折内部奏法も交えながら、不協和音すれすれの音塊として投げ込まれていくさまは、アレンジというよりサウンドデザイン的な妙を感じる。時代劇ということもあり、幾つかの曲で和楽器もフィーチャーされている点も本作の特徴だ。「God of Death 死神」で聴ける太鼓は亀井広忠、田中傳左衛門、田中傳次郎の三兄弟による三響會によるもので、効果音のようにも、そして4つ打ちキックのようにも聴こえるなど、雰囲気作りに一役買っている。また「Losing 喪失」での東野珠実による笙の響きも印象的だ。一方で村治佳織のアコースティックギターをフィーチャーした曲もあり、倍音の整った美しい音色が和楽器と良い対比を成している。多種多様の響きが散りばめられるアルバムの中、白眉は「In the Courtyard 中庭にて」だ。アンビエントテイストのシンセが背景を構築する中、シンセか生か判別のつかないパーカッション、尺八を想起させる息漏れの多いフルートなど、ノイズ成分の多い音で描かれる空間は素晴らしい。重苦しい話を煽りすぎることなく、端正に寄り添う音楽で彩った本作は、まさに手練れの仕業である。
    坂本龍一コメント
    「エグゼクティブプロデューサーであり友人のジェレミー・トーマスから、「三池崇史というすごい男がいる」という話を聞いて、三池監督の『十三人の刺客』(10)を観たんです。 観てみると、大変<力>のある作品で、すぐに引き込まれていきました。その流れで、今回『一命』の音楽を担当させていただきました。 『一命』は時代劇といっても、斬り合いをメインとしたチャンバラ映画ではありませんので、いわゆる時代劇映画の音楽を担当したという意識はあまりありません。 この作品で描かれている、社会のルールにそぐわない人間の事情というのは、時代とは関係なく人が抱えているものだと思います。そういった部分を意識して作曲しました。 映画音楽では、しっかりと編集された映像を、順に観ながら作曲するのが理想的ですが、スケジュールなどの都合で、作品によってはそういかない場合もあります。 過去に、映像を観ながら曲を作ったのに、完成した映画ではまったく知らないシーンが入っていて、イメージと違う映画になっていたということもありました。 今回は、完成に近い映像を観ながら作業ができたので、嬉しかったですね。三池監督は、映像に対する音楽の入り方、そのタイミングの合わせ方に独自のこだわりがある監督です。 監督によっては、そういった部分にこだわらない人もいるのですが、三池監督は、音楽の映像に対するタイミングの合わせ方、ずらし方にすごくこだわりをお持ちでした(笑)。 もちろん、僕らは前衛芸術ではなくて映画というエンタテインメントを作っているのですが、教科書に書いてあるような当たり前のものを作っていても楽しくない。 そこで、セオリーというか、タイミングを合わせる部分だけでなく、あえてずらす部分も出てくる。音楽や映像の世界では、ずらすという行為も偶然ではなく、一秒の何十分の一という精度で確信を持ってやっています。 『一命』では、そういうお互いの、あえてずらしていくという掛け合いも、三池監督と楽しめました。映画も音楽も、観客に観ていただき、初めて完成するものです。 『一命』をご覧いただいて、何か感じていただけるものが必ずあると思います。役者の方々のパフォーマンスもカ強く素晴らしいですし、自身も大きなインスピレーションを受けた作品です。」
    ストーリー
    17世紀。戦国の世は終わり、平和が訪れたかのようにみえた江戸時代初頭、徳川の治世。しかし、その下では大名の御家取り潰しが相次ぎ、仕事も家もなくし生活に困った浪人たちの間で【狂言切腹】が流行。それは裕福な大名屋敷に押し掛け「庭先で、切腹させてほしい」と願い出ると、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭がもらえるという、都合のいいゆすりだった。そんなある日、名門・井伊家の門前に一人の侍が、切腹を願い出た。名は津雲半四郎。家老・斎藤勘解由は、数ヶ月前にも同じように訪ねてきた若浪人・千々岩求女の、狂言切腹の顛末を語りはじめる。武士の命である刀を売り、竹光に変え、恥も外聞もなく、切腹を願い出た若浪人の無様な最期を—。そして半四郎は、驚くべき真実を語りはじめる。
    キャスト&スタッフ
    出演:十一代目市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、竹中直人
    原作:滝口康彦
    脚本:山岸きくみ
    監督:三池崇史
    撮影:北信康
    音楽:坂本龍一
    配給:松竹
    2011年/日本/126分
    IMDb松竹
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    • 映画『一命』、三池崇史監督&坂本龍一インタビュー

      映画『一命』、三池崇史監督&坂本龍一インタビュー

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