アメリカ全土を車で巡る空想の旅を描いたサウンドトラックであり、トラックリストにエンコードされたロード・ムービーとも言える3rdアルバム。暖かみと深みの同居するギター・アンプ音と、浮遊するリズムが合わさり、非常にオーガニックなサウンドパターンを生み出している。科学と自然の戦い、砂漠、岩だらけのランドスケープ、ロケット発射、せわしない郊外のナイトライフ・・・様々なイメージが呼び起こされる。しかし、本当に込められた意味はそれだけではない。PIXELは、リスナー自身に眠る深淵、つまりイメージのさらに奥にあるイメージへと誘う。示唆や感覚が交差し、リスナーを魅了する巨大な力へと発展し、この相対する2つの要素の相互作用によって稀有な旅が可能となる。本作は、その旅へのサウンドトラックである。